図書ボランティアで、図書室のお手伝いをしていたときの話です。
ある2年生の女の子が、本を借りに来ました。
女の子には、お目当ての本がありました。でも、なかなか見つかりません。
女の子と一緒に、先生やボランティアの仲問で一生懸命探したのですが、お目当ての本は、結局、見つけることができませんでした。
「見つけたら、渡しに行くね。」と約束をしましたが、女の子はさみしそうに教室へ戻っていきました。
しばらくして、先生から、「その本は、読み聞かせの方が読んでくれたもののようです。」と教えていただきました。
とても気に入ってくれたようです。
読み聞かせの方に事情を説明したところ、長府図書館で借りた本であることが分かり、女の子に渡すことができました。
その本を見た女の子は、目をキラキラさせながら、「ありがとう!」と言って、待ちきれなかったのか、その場で本を開き読み始めました。
読み聞かせをされた方も、「私が読んだ本を、もう一度読みたいと思ってくれた児童がいてくれて、こんなにうれしいことはありません。」と感動されていました。
心温まる出来事でした。(K・M)